障害者フライングディスクとは

フライングディスクの起源・歴史

1940年代、アメリカの名門校であるエール大学の学生たちが、キャンパス近くの「フリスビー・ベーカリー」のパイ皿を投げ合ったのが始まりといわれています。

フライングディスクの飛行性能は、最長飛距離「263.2m」、最高時速「時速140km」、最長滞空時間「16.72秒」と驚くべき記録を示しています。

日本に初めてフライングディスクが紹介されたのは1969年、その後1975年に名古屋で日本フリスビー協会を創設。


障害者フライングディスクの歴史

「スペシャルオリンピックス」で産声をあげ、「ゆうあいピック」で成長し「全国障害者スポーツ大会」で正式種目へ

1981年第1回日本スペシャルオリンピック全国大会(神奈川県藤沢市)でフライングディスクが正式種目となる。

1992年第1回ゆうあいピック東京大会 スペシャルオリンピックスを継承し国家事業として毎年実施

1997年第1回全日本障害者フライングディスク競技大会(東京駒沢オリンピック陸上競技場)

2001年第1回全国障害者スポーツ大会(宮城県)
初めて身体障害者、知的障害者合同開催、新競技規則で実施
毎年、国体開催に合わせて実施

2014年第14回全国障害者スポーツ大会(長崎県)
2015年第15回全国障害者スポーツ大会(和歌山県)
2016年第16回全国障害者スポーツ大会(岩手県)
2017年第17回全国障害者スポーツ大会(愛媛県)
2018年第18回全国障害者スポーツ大会(福井県)
2019年第19回全国障害者スポーツ大会(茨城県)  (台風により中止)
2020年第20回全国障害者スポーツ大会(鹿児島県)(コロナ対策に伴い「令和5年度」に延期)
2021年第21回全国障害者スポーツ大会(三重県)  (コロナ対策に伴い中止)
2022年第22回全国障害者スポーツ大会(栃木県)
2023年特別全国障害者スポーツ大会(鹿児島県)
2024年第23回全国障害者スポーツ大会(佐賀県)


競技の特徴

障害別のクラス分けは一切行わない。
記録よりも、自分がどこまで頑張れたかということに重きを置く参加型スポーツである。
最大6人の各組の中で表彰をすることで、できるだけ多くの人に入賞の機会を与える。

基本投法・キャッチ法

基本投法:バックハンドスロー  フォアハンドスロー(サイドアームスロー)
基本キャッチ法:サンドイッチ(パンケーキ) サムダウン  サムアップ


障害者フライングディスク競技種目ディスタンス (Distance)遠くへ
ディスクの飛距離を競う競技

【ルール】
競技区分
メンズ・スタンディング(男子立位) レディース・スタンディング(女子立位)
メンズ・シティング(男子座位) レディース・シティング(女子座位)
年齢順に6名ごとの組に分け実施 表彰はその組ごとに3位まで行う。

練習1投(黄色いディスク)
3回投げて一番長い飛距離が記録となる。
1投目から3投目までの時間は3分(超えるとタイムアウト記録なし)

●アキュラシー (Accuracy)正確に
スローコントロールの正確さを競う競技

【ルール】
 競技区分なし
競技種目
ディスリート・ファイブ(5m) ディスリート・セブン(7m)  
※ディスリート(ディスクアスリート:ディスク競技者)造語
 年齢順に6名ごとの組に分け実施 表彰はその組ごとに3位まで行う。

10回投げて何投ゴールを通過したかを競う競技
1投目から10投目までの時間は5分(超えるとタイムアウト記録なし)

●ディスクゴルフ (Discgolf)

ゴルフのルールに則り専用ゴールにディスクを入れる競技

18ホール又は9ホール(ハーフ)
1組3〜4人のパーティー(それぞれ色違いのディスクを使用)
最終投数の少なさを競う

用具の公認規格

◆フライングディスク(ファーストバックモデル)
直径23.5cm 重さ100g±5g 

◆スローイング・エンディングライン 
160cm 幅6cm 高さ4cm

◆アキュラシーゴール
 オレンジ パイプ径2.5cm 内径91.5cm 高さ61.0cm

◆スローイングアシストライン
 1.5cm径50cm スローイングライン中央に設置